空手や柔道などの道着の帯の締め方です。
帯もキチンと締められないようでは、ブラックベルトへの道程は遠いです。
初心者の人は、帯の先の長さが左右で違っていたり、名前が裏向きになっていたり、交差してねじれたりしてますが、それは、かっこ悪いです。
まだ白帯だとしても、堂々と、かっこよく締めましょう。
(着物や浴衣などの帯は「結ぶ」というのが一般的のようですが、道着の帯は「締める」という方がしっくりくるような気がいたします。)
帯の締め方(結び方)の手順
まずは帯の真ん中を持ちましょう。ネームの刺繍が入っている方(表側)が外になるように。
お腹の真ん中に、帯の真ん中が来るように持ってきます。表側が外向きになるように。
両側をグルッと回してきて、お腹の前まで重ねてきます。このとき背中側で交差しないように、キレイに1本になるように巻きます。
すると、どちらかが上でどちらかが下になりますね。
どっちでもいいのですが、上になった方の帯の端っこを、お腹の前の2本重なっている部分に下から通して、引っ張り上げてきます。
ここで一旦、ギュッと締めます。
そして、もう一度お腹の前で結んでできあがり。
両端が上に向くように(Vの字になるように)、引っ張り上げる形で完成。
重力により、自然と下に垂れて、かっこいいです。
帯が新しいうちは、ぴょんと上に跳ね上がってしまいますが、年季が入ってよれよれになってくると、サマになってくることでしょう。
帯の垂らし 余った部分の処理
上記のように締めると、おそらく20cmくらい、帯の先が余ってブラブラ垂れると思います。
その部分に、名前や道場名が刺繍されているので、ちょうど見えるくらいになって良いのですが、少林寺拳法や合気道では、帯の先を重なった部分の間に通して、ブラブラしないようガッチリ固めるとか、片側の先をもう一回多く巻いて、締めるやり方もあります。
たしかに、ガッチリ締めたほうが結び目が解けにくいですし、子供さんで、帯が長めだったりするなら、そのようにするのが良いのではないでしょうか。
ただ、私は少林寺拳法をしているときも、上記図のような締め方をしておりました。
突きや蹴りの際に腰の動きにつられて、帯の先っぽがプランプランと揺れるのが、かっこいいと思ってましたし、先輩方もみんなそうだったので。
まあ、結び目に厳密なルールはありませんし、同門を見分ける暗号というわけでもないでしょうから、乱捕の際に解けないようにとか、胴をつける時にじゃまにならないようになど、時と場合により、または好みで変えてみるのもよいのではないでしょうか。
帯の垂らし 左右の長さが均等になるように締めましょう
図の説明のように、団子結びを一回するだけならば、帯の真ん中をへその位置に合わせて締めれば、ちょうど左右の長さが揃うはずですが、片側を二度巻き付けたりすると若干長さが変わるかもしれません。
そのあたりは、何度も試して、ちょうどいい長さになる位置を、覚えておきましょう。
帯が背中で交差しない締め方と、交差する締め方
上で紹介した帯の締め方は、背中側では帯は交差せず、一重になっております。
が、背中で交差する締め方もあるようで、他武道の試合など見学に行くと、わりと目にすることがありました。
上が一重で巻いた帯を後ろから見た図。
後ろで交差しているとこんなふうに、真ん中あたりが幅広になって、ポコッと、浮いた感じになります。
一重のほうが、スッキリしていてかっこいいし、飛び出る部分がなくて、受け身で転がるときもやりやすいように思うのですが…
この締め方は、わりと堂々としたベテランぽい人にもおられましたので、あえて交差して締めているのにも深い意図があるのかもしれません。
ご存じの方、コメント欄で教えてくださるとありがたいです。
帯留めを使うと解けにくくなります
チビッコで、練習中にすぐ解けてしまって自分では締められないという場合は、帯留めを使うという手もあります。
武道家たるもの帯くらいきちっと締めれて当然ですが、幼子にそこまで求めるのも厳しすぎるますね。まずは、楽しく練習に集中できるように、帯留めを使って慣れていくのが良いです。
着物の帯留めのような、飾りになっていたり金具のものではなくて、武道用の帯留めが市販されております。
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これなら安全ですね。(大人も使えます。)