もやい結び

船舶免許の試験にもでてきて、なかなか苦労するのが、もやい結びです。

船を岸壁につなぎとめる際のロープワークです。係留するのにひもを結ぶことを「もやう」というのですね。

英語では、bowline knotといいます。

しっかり結べて、結び目のところからは縮んでいかない、そして解きやすいというのが、もやい結びの利点です。

ただし、ひっぱり力が全くかかっていない状態だと、緩んでしまう事はあります。

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もやい結びのやり方

もやい結びの結び方です。

下の図解は、桟橋にある、船を止めるやつへの、もやい結びの巻き方を例にしています。(この鉄の塊を「繋留用ボラード」といいます。)

まずは、目標物(ボラード)にひっかけたロープの手前で、クルッと輪っかを作ります。

この輪っかの向きが重要です。

ここをいきなり間違えると、できません。

もやい0

輪っかの下から、ロープの先端を通します。

 

もやい1

 

輪っかから出てきた蛇が木に絡みついて、また輪っかに戻るイメージ。

ギュッと引っ張ってできあがり。

 

もやい2

もやい結びのほどき方

もやい結びは、引っ張られてテンションがかかった状態では、しっかりガッチリ固まっています。

普通の団子結びなどですと、固まったまま解けなくなってしまいますが、もやい結びなら、緩めると、かんたんに解くことができます。

上の図解の部分を持ち上げるようにすれば、すぐに解けます。どんなに大きい力で引っ張られていても、関係ありません。

ただし、逆に言いますと、テンションがかかっていない場合、自然と緩んでほどけることがあります。

緩んで困る場合は、もやい結びの先の余った部分を、もう一回巻き結びなどで結んでおくと良いでしょう。

(写真の超大型船では、あらかじめ先端が繋留しやすいようにセットされたロープが使われています。手で巻いていて、挟まれたりしたら大事故ですものね。)

もやい結びの用途

もやい結びはボートを繋ぐ以外にも、よく使われる結び方です。

結びの王様とも呼ばれ、消防やアウトドアでも大活躍です。

ボートなどから落水して、ロープを投げ入れられた時も、自分の体をくくるのにはもやい結びが良いです。

 

もやい3

 

結び目のところからは縮んで行かないので、船で曳航してもらうときも、身体が締め付けられる心配がないのがもやい結びです。

(間違えても、投げ縄の結び方はしませんように。)

ただし、パニックの時に、自分の体の周りで、もやい結びをするというのは、なかなか難しいので、落水する可能性のある人は何度も練習して手で覚えさせましょう。

もやい結びの利点と注意点 補足

常連コメンテーターの教習所連盟第42支部さまより、アドバイスをいただきました。

両手が自由に使えない場合でも、もやい結びは片手で結べるのが、他の結びにはない大きな長所だということです。

(練習は必要です。)

自然に解けてしまう防止策については、このようにご注意いただきました。

なお、もやい結びを改造した強化版が多数出回っているが、本来の長所を失っており、また複雑になる事で結び間違いも起き易いため、一般にはお勧めできない(普通にもやい結びをして、余った末端を上手く処理する(結ぶ)方が良い)。

教習所連盟第42支部さま、ありがとうございました!

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4 Responses to “もやい結び”

  1. 絵がわかりやすい(特にロープの重なり、位置関係が見やすい)。

    救助される時というと、両手が自由に使えるとも限らないが、自分の体に結ぶ時に「もやい結びは片手で結べる」という他の結びにはない大きな長所があるので、ぜひそこにも言及して欲しい。

    なお、もやい結びを改造した強化版が多数出回っているが、本来の長所を失っており、また複雑になる事で結び間違いも起き易いため、一般にはお勧めできない(普通にもやい結びをして、余った末端を上手く処理する(結ぶ)方が良い)。

    • 教習所連盟第42支部さま

      お褒めいただきありがとうございます!
      手厳しい方だと思っておりましたので、とても嬉しいです。

      もやい結びの強化版があるとは知りませんでした。
      記事でも、注意喚起させていただきます。

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